今回はのれんの色についてご紹介します。
色にはそれぞれ意味があることをご存知でしょうか?
のれんを作る際に、色の意味を知っていると色選びのお役に立つかもしれません!
また、最近は店により様々な色ののれんが掛けられていますが、
昔は職種によって色が決まっていたんです!
こちらについても一緒にご紹介します。
赤系
赤系の色は食欲などの人間の本能を刺激すると言われています。
そのため、よく飲食店の看板に使われていることが多いです。
焼き鳥屋さんやラーメン屋さんなどでよく赤色ののれんは見かけますね!
黄系
よく注意表記の看板などに使われている色で、人の注目を集めることが出来ます。
物産展や展示会などで黄色ののれんをつけると人目を集めることが出来ますね!
オレンジ系
オレンジ色は赤色の食欲増進と、黄色の目を引く色の組み合わせなので、
陽気で明るい印象を与えてくれます。
店舗内ののれんに取り入れれば楽しい雰囲気が伝わってきますね!
職種によってのれんの色が決まっていた昔、オレンジ系の柿色は、
遊女の中でも上位の大夫(たゆう)が出入りする店ということで花街での品格を表す色でした。
緑系
緑色は植物の色なので人の心を落ち着かせる効果があります。
和菓子屋さんや和風の小料理屋さんなどでよく見かけますね。
また、名入れのれんをオーダーメイドで作成する際に人気の色となっています!
なぜなら、緑=おだやか・くつろぎ・さわやか などと連想されるため、
名入れのれんのようなデザインが多く入らないものは緑の良さを発揮出来るからです!
青系
青色は海の色のイメージが強いので、海鮮系やお寿司屋さんでよく見かける色となります。
また、夏の暑い日に青色ののれんを掛けると涼しく感じる効果があります。
そのためお家のお風呂などに掛けるとお風呂上がりのさっぱり感にマッチしますね!
青色は場所を選ばず使える色です!
さらに、青系といえば、落ち着いた紺色・藍色も人気です!
紺色・藍色は商家や飲食店でよく用いられました。
深い落ち着いた色なので、堅実さの象徴でした。
またのれんを染める際の「藍」の香りは虫が嫌う香りのため、
虫除けとして呉服店でも使用していたそうですよ。
紫系
神秘的な意味や、位の高さを感じさせる色が紫です。
高級感のある色なので、役者様に贈る楽屋のれんによく使われています。
記念品などに紫色ののれんを贈ったら喜ばれるのではないでしょうか!
そして紫色は皇族の色だったため、
昔は皇族以外で使用してはいけない高貴な色でした。
そのほかの色
白色
白色ののれんは、菓子屋・薬屋を表していました。
昔は砂糖は高級品だったため、
販売している砂糖と同じくらいの品格を出すために使用していたそうです。
茶色
アースカラーなので落ち着いた雰囲気が出ますよね
昔、茶色ののれんは煙草屋に掛けられていたのれんだったそうです。
黒色
黒色は紫外線を吸収してくれます。
日よけ幕(日よけのれん)も黒い色の方が効果があるのかもしれないですね!
今ご紹介した色以外にも何千種類とお色はございますので、
特性を参考にして、のれんのデザインをご検討ください!
現在では、お店のイメージに合わせた色でのれんを作っている方も多いですが、
新しく作るときには昔に習って色を決めてみるのも素敵ですね!