こんにちは!
今回は暖簾に関することわざを1つご紹介いたします。
皆さんは「暖簾に腕押し」ということわざを聞いたことがあるでしょうか?
ことわざの意味
腕押しとは腕相撲のことです。
暖簾と腕相撲をしても、手ごたえがなく、張り合いもないですよね。
つまり、ことわざ「暖簾に腕押し」の意味は、
「手ごたえのないこと、張り合いのないこと、意味がないことのたとえ。」になります。
腕相撲をする時は双方に同等程度の力があってこそ面白みがあるが、
相手が暖簾では何の手ごたえもないということからこのことわざができたようです。
似た意味のことわざ
暖簾に腕押しは、似た意味のことわざが多いことでも有名なんです!
例えば、
〇「糠に釘」(ぬかにくぎ)
柔らかい糠に釘を打ち込んでも手ごたえがないということ。
〇「泥に杭」(どろにくぎ)
ドロドロした泥に杭を打ち込んでも意味がないということ。
〇「豆腐に鎹」(とうふにかすがい)
鎹は二つの材木をつなぎとめるために打ち込む、コの字型の釘のことで、
これを豆腐に打ち込んでも意味がないということ。
どれも暖簾に腕押しと同じで、相手の反応がなくて、張り合いがないことや
意味がないことののたとえとして使われます。
海外にも似た意味のことわざたち
また、日本に限らず英語圏にも似た意味のことわざがあります。
〇All is lost that is given to a fool.
(悪人に与えられるものは皆むだになる)
〇He catches the wind with a net.
(網で風を捕える)
〇It is like beating the air.
(空気を叩くようだ)
どれも上記の日本のことわざと同じで、「意味がない」という意味等で使用されています。
世界中でも似た意味のことわざがたくさんあるなんてなんだか面白いですね!
英語圏以外にも似たことわざがあるのか探してみるのも楽しいと思います!
これを機にことわざに興味を持って頂けた方は、
日本に限らず世界中のことわざも合わせて調べてみると、
新しい発見があるかもしれません!