本染めのような印刷「昇華転写捺染」!

By 橋本 佳那子   | 2015年08月04日
こんにちは。
暑い日は風が心地よく感じますね。

そして、のれんが風でひるがえる光景は、夏らしさを感じます。

 

ところで、風でひるがえった時に
裏が白っぽいのれんをご覧になったことはありませんか?

バンテックののれんは、両面に印刷をほどこしますので、
ひるがえっても裏の色が表の色と変わりません!

なぜなら弊社では、
ポリエステル製の生地を生かした「昇華転写捺染」両面印刷しているからです!

 

さて、ここで、のれんの製作会社でよく用いられる工法、
「本染め」と「昇華転写捺染」を比べてみましょう!

 一般的な綿生地の場合は「本染め」と言って、
生地を染料に浸して着色します。

 

本染めの工程は多くあります。
版の製作→色作り→染め→乾燥→蒸し→洗濯→乾燥→仕上げ(しわ取り等)
そのため、完成に時間がかかり、価格も高額なものが多いです。

 

しかしバンテックが用意しているのはポリエステル製の生地です。
そのため本染めと異なり、高熱でインクを定着させる「昇華転写捺染」という方法で印刷しています。

 

こちらはまず、転写用の紙にデザインを印刷します。
そして印刷された転写紙を、生地に乗せて熱を加えます。

熱をかけることにより、気化したインクを
ポリエステル生地へ定着させていきます。

昇華転写捺染

両面印刷では、裏表の転写紙がズレないよう手作業で合わせるため、なかなか気を使う印刷です。

しかし、基本的に「染め」の作業は1工程のみで、全体の流れを見ても
転写紙にデザイン出力→生地に加熱印刷→冷ます
の3工程で終わります。

その為、本染より完成スピードが早く、価格も比較的低いのが特徴です。

また、水を使わず染料を直接気化させて生地に浸透させるため、本染めで生じる「にじみ」が出ません。
つまり、グラデーションや写真の印刷などの複雑なデザインも表現が可能なのです!
写真入りのれん
写真入りデザインや金色のようなグラデーション例

 

 

昇華転写捺染で製作したのれんは
経年による色落ちや見た目も本染めとあまり変わりません。

製作期間も短く、複雑なデザインも製作可能!
一度バンテックでの、のれん製作を検討してみてはいかがでしょうか。

 

さぁ、バンテックののれんに興味が湧いた読者のあなた!

来週はのれんの長さについてお伝えするので、
製作イメージを一緒に考えましょう!

 

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